黒川英充(千葉・文理開成)

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帰宅部時代の黒川英充

最強の助っ人として二本塁打を放った黒川英充

1人で部を支えた高橋空聖。最後の夏に黒川を助っ人に誘った。

文理開成の監督としてチームを支えた角田佳昭監督

黒川英充(千葉県文理開成高校)

千葉県南房総市立和田中学校出身

171センチ95キロ

■野球一家で育つ 

父は名門銚子商業高校監督の元監督で、現在は館山総合高校の監督である黒川栄一、3歳上の兄、黒川雄太朗も館山総合高校のエースとして千葉大会ベスト16に進出するなどの野球一家で育つ。

小学校2年から野球をはじめ、投手、捕手を務める等チームの中心選手として活躍する。

■一時は野球への情熱が消える

南房総市立和田中学時代は、遊撃手、外野手として活躍し千葉県中学野球界でも名を馳せるも、3年時に部員不足になり野球部が廃部になる。(その後、和田中学校は廃校になり嶺南中学校へ統合)

高校は、別の高校に進学し野球部に入部するも、監督と指導方針が合わずに1年で退部し文理開成高校に転校。転向後は野球部にも入らず、帰宅部として仲間と遊ぶ日々が続く。

■高橋空聖との出会い

文理開成の野球部員はたった1人。キャプテンの高橋空聖は中学時代に不登校になり、高校では自分を変えるために一念発起し野球部に入部。入学当時は先輩が11人いるも、同学年は自分ひとり。先輩が卒業し、3年生となった今年、部員は高橋1人になった。

誰もが野球部は廃部になると諦める中、たった一人で練習を続け、野球部を守り続けた。

■甲子園出場経験のある監督の存在

文理開成の監督である角田佳昭は、千葉県南房総市立三芳中学校出身。高校は野球留学し石川県の遊学館高校で2005年に甲子園出場している。大学卒業後、地元に戻り、文理開成高校の監督に就任。野球部員は1人という状況でありながら、高橋の練習をサポートし、また体育の授業を通じて黒川の才能をいち早く見破っている。

■最後の夏、伝説が生まれる

高橋と黒川が3年生になった高校最後の夏。

高橋は部員1人ながらも学校の友人を助っ人として集め千葉県大会への出場を目指す。

助っ人集めに苦労する中、高橋は黒川をスカウト。理由は「体育が得意だったから」。

黒川を加えた文理開成は第97回全国高校野球選手権千葉大会に出場。

黒川は一回戦の小見川戦に4番捕手として出場し二打席連続ホームランを放つ。隠し切れない野球一家のDNAが大舞台で解き放たれた瞬間だった。

チームは5-19で惨敗するも黒川の活躍は日本中で注目を集める。

高校野球100年の歴史上においては、数多く発生している「二打席連続ホームラン」。記録上はただそれだけだ。ただ、助っ人が起こしたこの奇跡は高校野球の歴史において永遠に語り継がれる伝説になるだろう。



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◇文理開成

監督 角田佳昭

1 上田裕耶 (2)富士見東(埼玉)

2 黒川英充 (3)和田

3 永井浩貴 (2)館山二

4 矢野創太郎 (3)岩崎(神奈川)

5○高橋空聖 (3)館山一

6 久松康翔 (1)高柳

7 海野幸大 (3)浦和(埼玉)

8 高梨晃輝 (2)鴨川

9 鈴木虎樹 (3)鴨川

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